Abstract
現在,多くの機器の入力インタフェースとして,タッチサーフェスが利用されている.タッチサーフェスの多くは,出力画面に触れることで入力ができるため,直感的な操作が可能であるという利点があるが,入力面の柔軟性は低く,入力可能な操作はタッチやスワイプなどの平面的なものに限られている.これに対し,HCI の分野では,入力可能なインタラクションを増やす研究が盛んである.しかし,これらの多くは,押し込み操作に限られていた.そこで,本研究では,既存の静電容量方式のタッチサーフェスに取り付けることで引張操作を可能とする,ゴムチューブインタフェースを提案する.このインタフェースは,ゴムの引張強度に応じて内部の抵抗値が変化するため,タッチサーフェスの計測する流出電流値の変化を計測することで,引張動作の検知が可能となる.今回は,実装したインタフェースを用いて,引張強度推定精度と引張方向推定精度を評価した.その結果,4 段階の引張強度分類と,平均誤差 4.73°での引張方向推定が可能であることが示された.
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Book title
インタラクション2023論文集
Pages
89-96
Date of issue
2023/03/01
Location
2023-03-01
Citation
前田 竜矢, 伊藤 弘大, 桑山 佳汰, 藤田 和之, 伊藤 雄一, . サーフェスにおける引っ張り入力を実現するインタフェースの検討, インタラクション2023論文集, pp.89-96, 2023.