Abstract
本研究では,ChatGPTを用いて感情を含むテキストを生成し,その感情を人間が評価することにより,ChatGPTによる感情ラベル付きテキスト生成の妥当性を検証した.実験では,ラッセルの円環モデルを使用し,生成されたテキストの感情を覚醒度と感情価の観点から評価した.また,異なる会話相手との関係性(「目上」「友人」「後輩」「匿名」)を考慮し,各シナリオにおける感情推定精度を評価した結果,「友人」のシナリオで最も正確に感情を推定できることが明らかになった.さらに,全てのシナリオにおいて覚醒度よりも感情価の相関が強く,ChatGPTが推定した感情価の強度を人間が推定できることが分かった.感情価における快・不快の分類においては,ChatGPTと評価者の正解率が74.5 %であった.
Information
Book title
信学技報
Volume
124
Pages
82-87
Date of issue
2025/03/06
Date of presentation
2025/03/06
Location
沖縄県市町村自治会館
Citation
上堀 まい, 河村 梨華, 伊藤 雄一. ChatGPTによる感情ラベル付きテキストの生成と感情評価, 信学技報, Vol.124, No.404, pp.82-87, 2025.