予稿集

飲用時喉頭部皮膚表面温度変化と摂取量による食味認知予測と温度提示による食味認知変化

Abstract

「のど越し」に代表される飲料摂取時の主観的な食味認知の定量化およびその制御は,依然として困難な課題である.本研究では,嚥下時の喉頭周辺の温度変化に着目し,その皮膚表面温度をセンシングすることで食味認知を定量化し,温度提示することで食味認知を変化させることを試みる.まず「のど越し」「おいしさ」「心地よさ」に関する食味認知評価が,喉頭部の皮膚温度と摂取量から関連研究と同等の精度で予測可能であることを示した (R2 = 0.65–0.70).次に,この感覚特性に基づき,喉頭へ直接温度刺激を提示することによる食味認知変化を調査した.実験の結果,喉頭への温度提示によって食味認知が変化すること,またその効果に個人差が存在することが明らかになった.これらの結果は,喉頭部が飲料の感覚を評価し変容させるための重要な身体部位であることを示しており,個人の感覚特性に応じた飲用体験のデザインに応用できる可能性を示した.

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Book title

インタラクション2026論文集

Pages

80-89

Date of presentation

2026/03/04

Location

学術総合センター内 一橋記念講堂

Citation

上堀まい, 大津耕陽, 伊藤雄一. 飲用時喉頭部皮膚表面温度変化と摂取量による食味認知予測と温度提示による食味認知変化, インタラクション2026論文集, pp.80-89.